「気管支喘息は治る」と思っている方はいらっしゃるでしょうか。残念なことではありますが、実は気管支喘息は治りません。では、どのような治療をして、どのように病気と関わっていけばいいのでしょうか。今回は気管支喘息の治療方法と、発作を抑える処方薬についてまとめました。
繰り返しにはなりますが、気管支喘息は治りません。喘息は高血圧や高脂血症などと同じく体質です。しかし、治療によってコントロールすることはできるため、そのような意味では生活習慣病と同じように考えることができるでしょうか。
気をつけなければならないのが、薬を飲んで全く症状が出なくなってしまうと、喘息が治ったかのように錯覚してしまうことです。しかし薬を止めてしまうと、また元に戻ってしまいます。完治させる薬はないということは、忘れずに覚えておきましょう。
基本的に、気管支喘息の治療は吸入薬と飲み薬です。気管支の病気なので、気管支だけに薬が到達する吸入薬がベストで、飲み薬はその次です。可能であれば吸入ステロイドだけ、コントロールが不十分な場合には吸入ステロイドと長時間作用型β2刺激薬の入った合剤を使います。より少ない薬剤、より少ない量で維持することが一番の目標です。
また、喘息の治療は市販薬では不可能なので、市販薬は使わないほうがいいでしょう。抗生剤は基本的には必要ありません。
以下、喘息の治療薬をまとめます。
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記事5:気管支喘息は治るのか―喘息の治療方法と、発作を抑える吸入薬・飲み薬など処方薬まとめ
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