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甲状腺とは―甲状腺ホルモンは全身の代謝を活性化させる

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)や橋本病(甲状腺機能低下症)、これらの名前を聞いたことがある方は多いかもしれません。これらは、女性に頻度の高い病気です。
この病気を理解するために、まずは基礎的なことを知っておきましょう。そもそも甲状腺とはどのような臓器なのでしょうか。甲状腺ホルモンとはどのような働きをしているのでしょうか。横浜労災病院内分泌代謝科部長の齋藤淳先生にお話を伺いました。

甲状腺

甲状腺は図のように首の前方にあり、甲状軟骨(男性でいうのどぼとけの骨)から少し下の部分にある小さな臓器で、重さは20~30グラムぐらいと言われています。蝶が羽を広げたような形をしており、羽と羽の中心でつながりながら、右葉と左葉に分かれています。病気がない状態では甲状腺は柔らかいため、触ったとしてもどこにあるか分かりません。

甲状腺の働きは「甲状腺ホルモン」と「カルシトニン」を分泌することです。甲状腺機能亢進症では甲状腺ホルモンが主なテーマになるため、ここからは甲状腺ホルモンについて説明します。

甲状腺ホルモンにはT3、T4の2種類があり、甲状腺ホルモンの働きは主に以下の2点です。

代謝とは、摂取した脂肪や炭水化物などからエネルギーを作り出すことを言います。甲状腺ホルモンはこの代謝を促進させることで、体を活発に動かすよう働きかけます。

甲状腺ホルモンは交感神経を刺激します。具体的には脈を速めるなどの作用があり、常に「小走りで体が動いているような状況(活動状態)」に体を調整します。

他には、成長・発達などにも関わっています。小さな子どもが、生まれつき甲状腺ホルモンが出なくなってしまう病気(クレチン病)がありますが、適切に治療をしないままだとその後も成長・発達ができなくなります。

このように甲状腺ホルモンは、例えるならば「体のアクセルを踏む」「体を元気にする」などの役割を果たしています。甲状腺ホルモンが出すぎている状態(甲状腺機能亢進症)では、代謝が高まるため体温が上昇し、汗を多くかきます。また、交感神経が活性化されるので脈が速くなり、活気が出ます。
逆に甲状腺ホルモンが出ていない状態(甲状腺機能低下症)では、代謝が落ちるため体温が低下し、汗をかかなくなります。また、副交感神経が活性化されるので脈が落ち、活気もなくなります。

甲状腺ホルモンは、脳から出る甲状腺刺激ホルモン(TSH)によって調節されています。
TSHが増えると、甲状腺ホルモンもそれに伴って増えます。血液中の甲状腺ホルモンが変動すると、TSHはそれを敏感にとらえて量を調整します。具体的には、甲状腺ホルモンが減るとTSHが増えます。逆に、甲状腺ホルモンが増えるとTSHが減ります。それにより、甲状腺ホルモンの量は一定に保たれています。

甲状腺の病気には、大きく分けて甲状腺機能亢進症(参照:「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は女性に多い病気―概要・原因・検査」)と甲状腺機能低下症(参照:「甲状腺機能低下症(橋本病)とは」)があります。甲状腺機能亢進症とは甲状腺ホルモンの作用が強くなりすぎてしまうことで、バセドウ病が代表的な病気です。一方、甲状腺機能低下症とは甲状腺ホルモンの作用が弱くなってしまうことで、橋本病が代表的な病気です。