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大人のマイコプラズマ肺炎の治療薬、小児とはどう違う?

マイコプラズマ肺炎の症状は、1990年代頃までは「マクロライド系抗菌薬」を使用することで素早く抑えることができていました。しかし、2000年頃からマクロライド耐性菌(マクロライド系抗菌薬が効かないマイコプラズマ菌)が増加したことにより、原因菌を見極め、治療薬を選択する必要が生じるようになりました。マクロライド耐性菌による大人のマイコプラズマ肺炎にはどのような薬が用いられるのでしょうか。また、副作用などはないのでしょうか。成人のマイコプラズマ肺炎の症例を数多く診られている国際医療福祉大学塩谷病院内科部長(呼吸器)の井上寧先生にお話を伺いました。

従来の標準治療薬であったマクロライド系抗菌薬は、近年増加しているマクロライド高度耐性菌によるマイコプラズマ肺炎には全く効果をなしません。実際に私も2014年の1年間に2例の重症患者をみる機会がありましたが、マクロライド系の薬剤では症状を改善することはできませんでした。しかし、大人の患者さんにはこのようなときにニューキノロン系経口薬を使用できます。小児には、歯牙の着色(歯が黄ばむ)をはじめとする副作用があるため、ニューキノロン系の薬剤は使用できません。

成人の患者さんには、点滴で使用するとすればテトラサイクリン系の抗生剤を投与します。永久歯が生えそろっていない小児に使用すると、着色など、歯への副作用があるため避けるべきとされています。このように、同じマイコプラズマ肺炎でも大人と子どもでは治療薬の選択の幅が大きく異なります。

このような背景があることから、重症化を避けるためにも「成人のマイコプラズマ肺炎には初めからマクロライド系ではなく、ニューキノロン系の抗菌薬を使用すればよいのではないか」という声もあがっています。しかし、治療の初めからニューキノロン系抗菌薬を使用してしまうと、生命に危険を及ぼす疾患「肺結核」を見逃す可能性が高まるため、安易な使用は頑として慎まなければいけないと思っています。

ニューキノロン系抗菌薬は結核菌にも有効であるため、他の肺炎を疑って処方すると、正確な診断の遅れに繋がります。これにより周囲へと感染を広めてしまう可能性が考えられます。また結核菌の感受性検査ができなくなってしまう可能性もあります。ある大学病院でも2週間ほどニューキノロン系抗菌薬を使用し一旦熱が下がったものの、1か月後に再度発熱し、結核であると判明した例もあります。このようなリスクを回避するためにも、ニューキノロン系抗菌薬は、呼吸器感染症の専門医であれば、必ずあらゆる検査を行って結核でないことを証明しなければ使用するべきでないと思います。

マイコプラズマ肺炎の主な症状は、侵入してきたマイコプラズマ菌に対し体の免疫系が反応してしまうことで起こります。そのため、高齢者など免疫機構が衰えている方や免疫力の弱い幼児には発症しにくい病気として知られています。成人の中でも20代や30代などの若い方が罹患しやすく、かつては目安として55歳以下の方に発症する肺炎といわれていました。しかし、同じ年齢でも10年や20年前と比較すると、現在の高齢者の方は身体機能も健康状態もよいものとなっています。現在では60歳くらいの方がマイコプラズマ肺炎に罹る可能性は十分にあり得ますので、目安を65歳以下などに引き上げてもよいのではないかと考えます。

 

マイコプラズマが引き起こす感染症で最も多いのは、マイコプラズマ肺炎です。マイコプラズマ肺炎の治療は、ほとんどの場合抗菌薬を使って行われ、その中でも特にマクロライド系と言われる抗菌薬が有効とされています。

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