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ぶどう膜炎の原因ー特定できず原因不明となる場合も

ぶどう膜炎は、あらゆる年代に発症する可能性があり、約半数は原因疾患が特定できますが、約半数は原因不明であるといわれています。東京都立広尾病院眼科医長の宮永将先生にぶどう膜炎の原因となる疾患についてうかがいます。

ぶどう膜炎を起こす疾患は、挙げればかなり膨大な量になります。なかでも、もっともぶどう膜炎の原因疾患として多いのは、日本の3大ぶどう膜炎といわれているサルコイドーシス、原田病、ベーチェット病です。特に、サルコイドーシスはぶどう膜炎の原因の10パーセント程度を占めています。 これらは全身の免疫異常による疾患ですが、そのほか、細菌感染による細菌性眼内炎、真菌(カビ)感染による真菌性眼内炎、ウイルス感染によるヘルペス性虹彩毛様体炎、寄生虫感染による眼トキソプラズマ症や眼トキソカラ症などのように感染によって発症する疾患もあります。また、外傷や悪性腫瘍も要因となります。

サルコイドーシス

全身の臓器に、がんではない肉の塊のような炎症組織ができてしまう原因不明の病気。肺、目、皮膚、リンパ節、心臓、筋肉、骨などあらゆる部分に病変ができる。そのため、リンパ節の腫れ、不整脈や腎結石など内臓の病気を伴うこともある。

原田病(フォークト-小柳-原田病)

両目に突然網膜剥離が生じて見えにくくなる病気。頭痛、髄膜炎、難聴、皮膚の白斑、毛髪の白髪化などを伴うことがある。

ベーチェット病

全身の臓器に炎症発作を引き起こす原因不明の病気。炎症発作が繰り返し起こるため、難治性といわれる。口腔内のアフタ性潰瘍(口内炎)を繰り返したり、皮膚症状(痛みを伴う紅斑など)、陰部潰瘍、血栓発症などが起こることがある。

細菌性・真菌性眼内炎

細菌や真菌が目の中に侵入して感染することによって起こる病気。目の中で激しい炎症が起こるため、治療が難しく失明することもある。全身のどこかに感染病巣があってそこから目に及ぶ内因性と、怪我や手術で目に傷ができてそこから感染する外因性がある。

ヘルペス性虹彩毛様体炎

目の周囲の帯状疱疹や角膜ヘルペスに伴うことが多く、ヘルペスウイルスが目の中に侵入して炎症を起こす病気。目の充血や痛みが出現し、光がいつも以上にまぶしく感じ、視力低下や視界のかすみを伴う。眼圧が上がることも多い。

ポスナー・シュロスマン症候群

発作的な目の炎症を繰り返し、突然眼圧が上がる病気。眼圧が一気に高圧まで上昇することが特徴。目の痛みや視界のかすみなどを伴うことがあるが、あまり症状を感じないことも多い。

 

しかし、ぶどう膜炎は原因疾患が判明するケースが50パーセント強、判明しないケースが50パーセント弱といわれています。つまり、「原因はわからないけれどぶどう膜炎」という診断になることも多く、その場合起きている症状に対して治療を行っていくしかありません。

非常に少ないですが、小児の場合、若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)や腎臓の病気を持つお子さんにぶどう膜炎が併発することがあります。若年性特発性関節炎が原因の場合は、10歳前後に病気を発症することが多くなります。

大人の場合、サルコイドーシス、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎、結核、梅毒などさまざまな病気からぶどう膜炎が生じます。たとえばサルコイドーシスの場合、発症は20~30代と50~60代に多いといわれていますので、サルコイドーシスが原因の場合はぶどう膜炎を発症する時期もそのくらいということになります。また、ベーチェット病の場合、発症は20~40代が多くなります。そのほかの病気は年代を問わず発症、感染しますので、それに伴って発症するぶどう膜炎も年代を問わず発症する可能性があります。