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副鼻腔炎の症状——「蓄膿症」は慢性の副鼻腔炎を指す

副鼻腔炎といっても、急性のものもあれば慢性に移行するものもあるなど、そのタイプによって症状も異なります。九州大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科講師の澤津橋基広先生に副鼻腔炎の症状についてお話をうかがいました。

鼻の中の鼻腔と呼ばれる空洞の周辺を副鼻腔といいますが、この副鼻腔に炎症を起こすのが副鼻腔炎です。花粉やカビ、風邪などが原因といわれており、これらの症状が4週間以内で消失する急性の副鼻腔炎と、炎症が長引き12週間以上消失しない慢性の副鼻腔炎に分けられます。一般的にいわれている「蓄膿症」とは慢性の副鼻腔炎のことです。

症状のひとつである鼻汁は、風邪やアレルギー性鼻炎の場合にみられる透明でサラサラとした鼻汁とは異なり、粘り気のある黄色みがかかったもので、さらに病態が進行すると緑色の鼻汁になることもあります。炎症が長引いて粘膜が腫れると鼻腔がふさがり、鼻づまりを起こしたり、息苦しくなったりすることもあります。また、粘り気のある痰が喉の方に落ちていく後鼻漏(こうびろう)という症状を呈するのも特徴のひとつです。

副鼻腔炎といっても、急性の場合と慢性の場合とでは異なり、急性の副鼻腔炎では強い痛みが現れるほか、黄色や緑色の膿が出たり、熱や悪寒が出たりといった症状を伴うこともあります。一方、慢性の副鼻腔炎の場合は、急性の時のような強い痛みが起こることは少なく、鼻づまりや後鼻漏などのほか、全身の倦怠感や集中できないといった症状を呈します。

副鼻腔は、前頭洞(ぜんとうどう)篩骨洞(しこつどう)上顎洞(じょうがくどう)蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)という四つの骨に囲まれていますが、炎症が起きた場所によっても痛みの箇所は異なります。前頭洞で炎症が起きれば額に痛みが起こり、篩骨洞炎であれば眼の周辺、上顎洞炎では眼の下の頬あたりの痛みや歯痛および頭痛が起こります。また蝶形骨洞炎では頭の前や後ろに痛みを感じます。

成人になってから喘息を発症したり、痛み止めによって起こる喘息、いわゆるアスピリン喘息を合併したり、高度の鼻づまりによる口呼吸や臭いが感じにくくなる嗅覚障害などがあります

最近、増加傾向にあるのが好酸球性副鼻腔炎です。細菌やウイルス感染によって起こる従来の副鼻腔炎とは異なり、原因不明で難治性の副鼻腔炎として注目されています。2000年頃から従来の副鼻腔炎の治療では効かないタイプのものが増えたということで、その後全国規模の疫学調査が行われました。それが好酸球性副鼻腔炎で、疫学調査などから国内に20,000人の患者さんがいると推定されています。

また、好酸球性副鼻腔炎の特徴でよくみられる症状としては、副鼻腔の粘膜に多数の好酸球の浸潤が認められることも好酸球性副鼻腔炎の特徴です。好酸球とは、白血球の成分のひとつでアレルギーや真菌感染のときに上昇します。鼻汁や血液を検査すると、異常にこの好酸球が増えているのが確認できます。

またポリープについては両側性で、かつ多発的に起こり、従来の副鼻腔炎が上顎洞に多く起こるのに対して、好酸球性副鼻腔炎は篩骨洞に多くみられます。

好酸球性副鼻腔炎に関しては個人的に統計をとっているのですが、前任地である佐賀の田舎町において手術を行った副鼻腔の患者さんの中で、好酸球性副鼻腔炎の患者さんの割合はおよそ2%でした。ところが福岡市内にある九州大学病院に赴任して集計してみると好酸球性副鼻腔炎の患者さんのその割合は34%だったのです。これは2000年頃のデータですので、現在はもっと増えていると考えられますが、感覚的に都会に多いという印象を持っています。