自1998年以来,Shiraishi Yoshihiko Shiraishi博士一直在Oki岛Oki岛的Okijima -Mae医院保护偏远的岛屿医疗服务。
今回は地域に寄り添い、あらゆる患者さんを診てきた白石先生に、地域医療で話題になることの多い在宅医療について、うかがいました。
地域医療というと、よく在宅医療のことが話題にのぼります。自分もよく往診をしますし、もちろん隠岐島前病院でも訪問看護、訪問薬剤指導、訪問栄養指導、訪問リハビリと、在宅医療に取り組んでいます。しかし最近見られる「まず在宅医療ありき」という風潮は、考えなおすべきだと思います。
もちろん在宅医療も大切ですし、手段の一つとしては持っていなくてはいけません。ただ、手段はあくまでも手段なので、そればかりに捉われて自己目的化してしまうのは、あまり良いことではありません。
いったん病気が治ったからといって、すぐに在宅医療を導入して家に帰してしまうと、もっと悪い状態になって、病院に帰ってきてしまうことがあります。医師は、患者さんの退院後にも責任を持って状況を整えていかなければなりません。場合によっては、退院を少し遅らせてでも、病院内でしっかりみておくべき場合もあるのです。それが、隠岐島前で唯一入院が可能である隠岐島前病院の役目です。
例えば、患者さんが病院内で手厚いリハビリをうけてから退院するだけでも、その後は大きく違います。また、特に自宅に帰ってすぐの頃の患者さんには、福祉分野と連携して、生活環境までみてあげることが大切です。退院後はケアマネージャーなどとタッグを組んで密度の濃い在宅ケアを入れて、はじめて少しずつ手を引いていくことになります。
入院から退院まで、シームレスに見届けるというのは当然です。それだけでなく、患者さんの退院後の生活状況まで含めて考えないと、退院してもすぐに病院に戻ってきてしまうということになりかねないのです。
隠岐島前病院では、現在、外来診療にもより力を入れています。外来診療は病院のコアな部分なので、その品質を上げていくことが島全体の医療にとってプラスになると考えています。
島の医療という「全体」をよくしていくために必要な「部分」にもっと力を入れるという考え方が大切なのであって、在宅医療それ自体は、目的ではありません。島全体の医療を良くするためにどのくらい在宅医療に力を入れていくべきか、このように考えることが当たり前になってほしいと思います。